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救いの連鎖

  • 執筆者の写真: mako
    mako
  • 2024年10月11日
  • 読了時間: 5分

更新日:2月9日




 仕事の打ち合わせでお連れちゃんと私は、二子玉川のよく行くお店へ。


打ち合わせ兼ランチ中の出来事でした。


私たちは注文を済ませて食事を待っていると、隣りの席に30代くらいの3人の女性客が来ました。

私たちはこの後の予定が詰まっていたので、

お行儀は良くありませんが仕事の資料を見ながら食事をとっていたんです。


一頻りの仕事の話を終え、会話はそれぞれの日常の話へと。束の間の楽しい時間が過ごせる、、、はずでした。


すると、隣りの席で食事をしていた女性客のひとりが私たちに聞こえる声で

「食べるか仕事かどっちかにしてって感じ」と私たちを横目に話しだしたのです。

するともうひとりの髪の長い女性客がこれまた私たちに聞こえる声で

「わかる~、うちの旦那もごはん食べながら仕事したりするから子供達もiPad見ながら食べたりするの、困るよね」と答えました。

そして別のもうひとりが

「聞こえてるよ、やばいから」と言って私たちをチラ見。


その会話を聞いていた、というか聞こえてきてしまった私のお連れちゃんは小声で私に

「ごめんなさい、私が誘ったから、、」と謝ってきました。

私は「ううん」と首を横に振り「とりあえずまた連絡するねー」と言ってお会計な雰囲気でいると、

隣りの髪の長い女性客がまたしても完全に聞こえる声で

「ごめんて何?うちらが悪いみたいじゃない?」と不機嫌な顔で私たちを見ました。

完全に空気は最悪。

昼下がりの女のいざこざ。


私は、心の中で(そんなに気分を害する行動をしたのか?)と。

確かに資料を見ながら食事はお行儀は良くないけれども、だけどもさ、そうかもしれないけどもさ

という気持ちは飲み込みましたが、

私たちは極力声も抑えていたしそこまで言われる態度や何かをした覚えがありませんでした。

若い頃の自分ならとっくに事を起こしていたでしょうが、

さすがに今の年齢でしかも仕事の最中ではトラブルは避けるべきと思いお店を後にしました。


 それから2ヶ月が過ぎた頃、私に一件のご相談の予約が入りました。

届いたメールを読むと、

ある人から私のことを聞いて相談したいので

出来れば対面でお会いしたいと書いてありました。


私は当時まだセラピストとして本格的にPRなどしておらず

知り合いなどを通じてクライアント様と出会うスタイルで活動していました。

なので、この時も(誰のご紹介なんだろう?)と気になり聞いてみたのですが

その方も実質知り合いではないんです。

とだけしかお答えがなかったので対面でお会い出来る場所を聞き、

とりあえず三軒茶屋で会うことになりました。


カフェでその方を待っていると

「こんにちは、○○です。」と声をかけてきたその方を見てあっ!と思いました。

その方は、あの時二子玉川でランチ中隣りの席で私たちにご立腹だった髪の長い女性客でした。

女性の髪は腰くらいまで長くてキレイに巻かれていたのが印象的だったからすぐに思い出しました。

その日も腰ほどの長い髪をキレイに巻いていました。


女性は席に着くなり私に「先日は本当にすみませんでした」

と深々頭をさげてきました。

私の方こそ!とあいさつを交わし、なぜ私にご依頼されたのかを聞くことに。


 あの日、私たちがお店を出た後私のお連れちゃんがひとりでお店に戻りその方たちに声をかけ、こう言ったそうです。


「先程は気分を損なう行動をしてしまい申し訳ございませんでした、この場に及んでなのですが私と一緒にいた人は今セラピストでがんばろうと一生懸命です。もし何かご相談などありましたらご連絡してみて下さい」

と私のアドレスが記載されたメモを渡したようです。

女性はそのメモを持って帰り、お連れちゃんがこの時取った対応を思い返し、今の自分が抱える悩みと向き合って悩んだ末に私にメールをしたとのことでした。


その話を聞いて私は驚きと感動となんとも言いようのない気持ちになり、

言葉が詰まりました。

思わず仕事だということを忘れてしまい自分の立ち振る舞いが分からなくなっていましたね笑


そして、ご相談内容を聞いてこの女性との出会いに納得できたのです。

女性は、今の旦那様との関係に悩んでいました。

それに加えて人間関係にも疲れていました。

あの日隣りの席で一緒にランチをしていた人たちとも本当はそれほど仲が良いわけではなく、みんな腹の底では罵り合っているのだと。

旦那様のことを聞くと、どうやらモラハラである様子でした。


私のお連れちゃんの昔の状況にとても似ていました。


実はお連れちゃんは私の友達の妹で、4年程前にこの女性と同じような悩みを抱えて遂には身体を壊してしまっていました。

お連れちゃんの過去のお話はまたいつか綴ろうと思います(本人の承諾のもと)


それから、何度か女性とお会いしたりリモートでお話させて頂きました。

今は、あの時のランチでの女性の振る舞いはどこぞへ?と思うほどです笑


お連れちゃんはあの時きっと女性に

自分の昔と同じものを感じたのでしょう。

だから、アドレスのメモをテーブルに置かず直接その女性に渡したのだと思います。

そして、女性は自分でも気づかないくらいのストレスをあの時ため込んでいたのでしょう。


人間は弱くて未熟なんです。

だから、人は人を傷付けたり傷付いたりして自分を磨いて生きています。

それでいいんです。


ただ、ひとりで出来ることは限りがあるということ、

自分とは別の人の力で簡単に解決できることもあります。


人に頼る。

それは決して他力本願ではなく、生きる為に必要な行動なんだと私は思います。

それではまた!

読んで頂きありがとうございました。




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